【実録】薬剤師の転職失敗談|後悔しない薬局の選び方
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この記事を書いた人【ゆってぃ】
- 転職した調剤薬局で日常的パワハラを受け精神を病む。
- 派遣薬剤師という働き方を知り転職を決意。
- 週3日派遣薬剤師で働きながら、自由になりたい薬剤師向けに情報発信中。
転職に失敗するのが怖くて、どうしたらいいか分かりません…。
その気持ち、よく分かります。私の失敗談を元に、後悔しない転職のコツを教えますね。
でも、いい求人を見極めるなんて、自分にできるか不安です。
大丈夫です。誰でもできる簡単なチェック術があるので、これから詳しく解説しますね!
この記事を読むと得られること
- 転職に失敗したリアルな体験談がわかる
- 「ヤバい薬局」を面接前に見抜くためのチェックリストが手に入る
- 転職で後悔しないための「自分軸」の見つけ方がわかる
- 万が一、パワハラを受けた時の具体的な対処法がわかる
この記事の目次
- 【失敗談】なぜ私は薬剤師転職に失敗したのか?
- 理想とのギャップ:「安定」より「自由」
- エージェントは悪くない、思考停止が問題
- 入社1週間で確信した「失敗」とパワハラ
- 【秘訣】後悔しない転職先を見抜くチェック術
- 店舗見学は「宝探し」、細部を観察する
- 最強の偵察術は「客として行く」こと
- トイレは「心の鏡」。清掃状況で職場の余裕がわかる
- 【脱出法】ハズレ職場を引いた時の対処法
- すぐに人事に電話できるよう準備しておく
- 相談相手は「会社の外」に見つける
- 【天職】私が派遣薬剤師を選んだ本当の理由
- 会社とは「ビジネスパートナー」の関係を築く
- あわせて読みたい
- よくある質問とその回答(FAQ)
- まとめ:薬剤師の転職失敗から学ぶこと
【失敗談】なぜ私は薬剤師転職に失敗したのか?
理想とのギャップ:「安定」より「自由」
まず、私がなぜ薬剤師に転職したかと言うと、新卒で入った一般企業(治験業界)がつまらなかったからです。
正直に言うと、その会社も「消去法」で選んだだけで、強い意志があったわけではありませんでした。
残業は月80時間を超えることもザラで、毎日ヘトヘト。給料やスキルアップの面でも将来性を感じられず、「このままではいけない」と思っていました。
そこで頭に浮かんだのが「薬剤師」という選択肢。
- 「薬剤師なら食いっぱぐれることはないだろう」
- 「ルーティンワークが多そうだし、前職ほど頭を使わずに済むだろう」
そんな甘い考えで、私は薬剤師への転職を決めました。私が求めていたのは、定時で上がれて、プライベートの時間が確保できる環境。 それ以上でも以下でもありませんでした。
今思えば、この時点で「自分が本当に何を大切にしたいのか」という転職の軸が、完全にブレていたのです。
エージェントは悪くない、思考停止が問題
転職活動は、ネット検索で一番上に出てきた薬剤師専門のエージェントに登録することから始まりました。
特に深い理由はなく、「なんとなく」登録し、「なんとなく」担当者と話し、流されるままに転職活動を進めていきました。
結果的に、担当エージェントの方は非常に親身で、私自身のために一生懸命動いてくれる素晴らしい方でした。エージェント選びは間違っていなかった。
では、何が問題だったのか?
それは、自分自身の「転職の軸」がないまま、すべてをエージェント任せにしてしまったことです。「家から近い」「残業が少ない」といった表面的な条件だけで、その奥にある「職場の本質」を見ようとしていなかったのです。
入社1週間で確信した「失敗」とパワハラ
最終的に私が選んだのは、都内や千葉で展開する中小の薬局チェーンでした。
決め手は「家から近い店舗に配属される可能性がある」「残業が少ない」「有給消化率が高い」といった条件面。
しかし、入社してわずか1週間で、私は「この転職は失敗だった」と確信することになります。
私が耐えられなかったのは、閉鎖的な空間で価値観の合わない人たちと1日8時間も過ごすことでした。
スタバの新商品の味、流行りのバッグ、どうでもいい芸能ニュース…。全く興味のない、生産性のない会話に毎日付き合わされるのは、精神的に大きな苦痛でした。
そして、追い打ちをかけたのが特定の平社員によるパワハラです。
その人は、私に対してだけ当たりが異常に強く、他の薬剤師とは明らかに態度が違いました。
- **患者さんの前で怒鳴り声をあげる**
- **他のスタッフの前で、私だけを呼び捨てにする**
- **右も左もわからない私を一切フォローしない**
薬局長は頼りにならず、完全にそのパワハラ社員の独壇場。私は日に日に精神的に追い詰められ、「自分はダメな人間なんだ」と思い込むようになっていきました。
ゆってぃ
今振り返っても、あの時の辛い経験は忘れられません。だからこそ、皆さんには同じ思いをしてほしくないんです。
【秘訣】後悔しない転職先を見抜くチェック術
私の失敗談から、皆さんには同じ轍を踏んでほしくありません。ここでは、入社前に「ヤバい薬局」を見抜くための具体的なチェックポイントをお伝えします。
店舗見学は「宝探し」、細部を観察する
面接や見学では、会社は良い顔しか見せません。だからこそ、私たちは探偵になったつもりで、些細なサインも見逃さないようにしましょう。
- **休憩スペースは清潔か?**
- **医薬品や漢方薬の棚は整理整頓されているか?**
- **スタッフ同士の雑談に笑顔はあるか?(陰口大会になっていないか)**
- **薬局長以外の薬剤師と話す機会をもらえないか交渉してみる**
職場環境は、そこで働く人々の心の余裕を映し出す鏡です。
最強の偵察術は「客として行く」こと
可能であれば、ぜひ応募前に一般客としてその薬局を訪れてみてください。
- **忙しい時間帯と暇な時間帯の両方に行ってみる**
- **忙しい時間帯**:スタッフ間の連携、患者さんへの対応の丁寧さ、薬剤師の表情がわかる
- **暇な時間帯**:OTC医薬品について質問し、説明の丁寧さや知識レベルを測る
特に、忙しい時間帯の雰囲気は重要です。そこで働く人たちの「素」が出やすいからです。
トイレは「心の鏡」。清掃状況で職場の余裕がわかる
これは意外と見落としがちですが、トイレの清掃状況は非常に重要な指標です。
心が荒んでいると、身の回りの環境も荒れていくものです。トイレが汚い職場は、スタッフに心の余裕がなく、何かしらの問題を抱えている可能性が高いと私は考えています。
【脱出法】ハズレ職場を引いた時の対処法
どれだけ対策をしても、ハズレの職場を引いてしまう可能性はゼロではありません。もしそうなってしまったら、絶対に一人で抱え込まないでください。
すぐに人事に電話できるよう準備しておく
まずは、人事担当者の電話番号を個人のスマホに登録しておきましょう。 そして、辛いと感じたら、平日休みなどに勇気を出して電話してみてください。
私の場合は、周りの同僚が心配してくれ、本社に働きかけてくれたおかげで事なきを得ましたが、本来は自分から行動すべきでした。
相談相手は「会社の外」に見つける
社内の人間に相談しにくい場合は、会社の外に相談相手を見つけることが重要です。
- **大学の友人**
- **両親**
- **AI(ChatGPTなど)に壁打ち相手になってもらう**
- **法律の専門家**
私は当時、有料の法律相談サービス「ジャストアンサー」を使い、弁護士に相談しました。
そこで「それはパワハラに該当する可能性が高い」という客観的な意見をもらえたことで、本社と戦う勇気が湧きました。
「パワハラだと専門家に認定された」という事実は、何より強い武器になります。
【天職】私が派遣薬剤師を選んだ本当の理由
この転職失敗の経験を通じて、私のキャリア観は180度変わりました。
私が何よりも嫌だったのは、パワハラはもちろんのこと、「何かに束縛される」という不自由さだったのです。
- **片道1時間以上の長時間通勤(給料は出ない)**
- **1日の大半を会社のために拘束される感覚**
- **興味のない人間関係**
この経験から、私にとって最も大切な価値観は「自由」なんだと気づきました。
給料が多少安くても、毎日決められた場所と時間に縛られる正社員という働き方は、自分には向いていない。そう確信したのです。
会社とは「ビジネスパートナー」の関係を築く
そこでたどり着いたのが「派遣薬剤師」という働き方です。
- **働く場所も時間もある程度、自分で決められる**
- **面倒な人間関係に縛られない**
- **サービス残業がない**
- **空いた時間を自分の好きなことに使える**
正社員が「親子関係」だとすれば、派遣は「ビジネスパートナー」のような対等な関係です。このドライで合理的な働き方が、私にはピッタリでした。
あわせて読みたい
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[記事の簡単な紹介文]
よくある質問とその回答(FAQ)
Q. 転職に失敗するのが怖くて、一歩が踏み出せません。
A. その気持ち、よく分かります。でも、何もしなければ状況は変わりません。この記事で紹介したチェックポイントを使い、まずは「情報収集」という小さな一歩から始めてみませんか?最悪の事態を避ける方法を知るだけでも、不安は軽くなりますよ。
Q. パワハラを受けていますが、辞めたら次の職場が見つからないかもと不安です。
A. 大丈夫です。薬剤師は需要の高い専門職です。一つの職場が全てではありません。それに、心身が壊れてしまっては元も子もありません。あなたの市場価値はあなたが思っているよりずっと高いです。まずは外部の機関に相談して、客観的な意見を聞いてみましょう。
Q. 派遣薬剤師は不安定なイメージがあります。
A. 確かに「正社員」という肩書きに比べれば不安定に感じるかもしれません。しかし、今の時代、一つの会社に依存する方がむしろリスクだと私は考えています。多様なスキルを身につけ、自分の力で稼ぐ経験を積む方が、長い目で見てよっぽど「安定」に繋がりますよ。
まとめ:薬剤師の転職失敗から学ぶこと
最後に、この記事の要点をまとめます。
- **転職失敗の最大の原因は「給料」や「残業」といった表面的な条件に囚われ、「自分軸」がなかったこと。**
- **ヤバい薬局は、客として偵察したり、店舗見学で「清掃状況」や「スタッフの表情」を観察したりすることで見抜ける。**
- **もしハズレの職場を引いてしまっても、一人で抱え込まず、人事や外部の専門家など「会社の外」に相談することが何より大事。**
- **「自由」を最優先するなら、会社に縛られない「派遣薬剤師」という働き方も有力な選択肢になる。**
転職の失敗は、決して無駄ではありません。むしろ、自分が本当に大切にしたい価値観に気づくための、最高のきっかけになります。この記事が、あなたの次の一歩を後押しできたら、これ以上嬉しいことはありません。応援しています!
【ゆってぃ】
- 北里大学薬学部卒業
- 一般企業に就職するもやりがいが見つからず転職を決意
- 転職した調剤薬局でパワハラ薬局長、平社員から日常的なパワハラを受ける。
- 何にも束縛されない人生を手に入れるため、派遣薬剤師に転職
- 現在は週3日派遣薬剤師で働きながら、自由になりたい薬剤師向けに情報発信中。
あなたのキャリアは、あなただけのものです。他人の物差しで測る必要なんてありません。一緒に、自分らしい働き方を見つけていきましょう!